"そのような画一化の波の中で、「東京に出なくても東京文化を享受できる」ようになった。そして、「地元愛」がその中でアイデンティティー(自分らしさ)の
一つのよすがになってきたのではないだろうか。アイデンティティーとは、「あんなふうになりたい」(同化)と「他の人とは違っていたい」(異化)という、
一見矛盾した思いの中で作られる。あまりにも容易に画一化された「東京文化への同化」ができてしまう今、それを踏まえた上で自分らしさを作ろうとして、そ
こに「地元」がクローズアップされるということは充分考えられることである。
ただし、それは「消極的な地域化」ではないかと思われる。つまり、「この街が好きで盛り上げたいから」という積極的な理由ではなく、「都会に行く必要がなくなった」「地元でもやっていける」という消極的な理由が根底にあるように思われる。"
ただし、それは「消極的な地域化」ではないかと思われる。つまり、「この街が好きで盛り上げたいから」という積極的な理由ではなく、「都会に行く必要がなくなった」「地元でもやっていける」という消極的な理由が根底にあるように思われる。"